ライプチヒーヘルタ

ライプチヒスタメン
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ヘルタスタメン
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ライプチヒは2009年創設のチームで5部から恐ろしいスピードで1部に上がってきたチーム。今年は1部昇格初年度から首位争いを演じる。
その強さの秘密を探る。
一方のヘルタも3位につける。原口先発。

前半3分、ライプチヒの左サイドからのスローイン。ここでなんと、ヘルタ陣内の右サイド(ライプチヒの左サイド)にフィールドの選手10人が全員入る。当然守備側も全員入る。4分の1コートでの10対10のようになっている。相手がよってもくずせるのか。逆にカウンターは怖くないのか。
案の定、ヘルタは前半4分に鋭いカウンターから決定機を作りかける。

前半5分のライプチヒ。今度は中央から普通に攻める。というよりも、中央によっている。今度は、横幅でペナルティエリアの範囲に全員入っている。そして、奪われてカウンターになりそうなところを全員で奪い返す。

前半7分のライプチヒセンターバックのオルバンがボールを持つ時点では両サイドも開いている。
右足で見事な30メートルインサイドパスがサビッツァーに通る。サビッツァーが左足で中央のエリアを右から左へドリブル。ここで右サイドや左サイドも絞ってきており、ヘルタのディフェンスライン4枚に対し、サビッツァー以外の3枚が引きつけ、左サイドバックのハルステンベルクが斜めに入ってきてエリア内の裏を狙う。左利きのサビッツァーが最も出しやすい角度でスルーパスがハルステンベルクに通る。この時フォルズベリのスルーも入っている。シュートはキーパー好セーブ。1本のパスでシュートが打てるエリアをサイドバックが使う有効な攻撃。

同じく前半7分のライプチヒ。今度は中央に寄る攻めから少し変化する。フォルズベリと右サイドバックベルナルドのパス交換。中央と右に人がばらける。フォルズベリが低い位置で持ったところでライプチヒはファーに3人が詰める。当然ヘルタのセンターバックサイドバックはマークに着く。すると、ボランチのケータがスルスルっとニアサイドのエリア内の裏へ。フォルズベリはクロスと見せかけスルーパス。見事に通り、ビッグチャンス。スルーパスをいい位置に通すためにチーム全員で仕掛ける。

17分のライプチヒ、左サイドに寄る攻撃。ワンツーで抜けて突破するも、中に選手がいない。仕方なく上がりを待ってクロスを上げるも、クリアーされる。サイドに寄った時は突破しても中がいない。

ライプチヒの今季データ、
10勝3分1敗
シュート枠内決定率52・8%で1位
シュート決定率20.1%で1位
平均走行距離116.3kmで2位
平均スプリント数206で5位
被シュート数120で2位

シュートに関する好データから、いかに確率の高いところでシュートを打っている、逆に言うと入る可能性の低いところでは打たないことがわかる。

前半25分、サビッツァーが中盤でサイドチェンジ、ハルステンベルクが左サイドで受けてフォルズベリとのワンツー。この時もハルステンベルクは縦ではなく、斜めに中へ走り込んで、すぐシュートを打てる位置でもらおうとする。しかし原口も粘り強くハルステンベルクについたことでリターンは出ない。フォルズベリは中へ切り込んでシュートを打つと見せかけ、ディフェンスを引きつけ、動き直したハルステンベルクへスルーパス。エリア内の深い位置からクロスが出せる。中は4枚。それでもディフェンスの陣形が整っていると見るとクロスは上げず、再びサビッツァーに戻してシュート。キーパーセーブ。より確率の高いところからシュートを狙う。10番フォルズベリは今季すでに5得点、7アシスト。

前半26分、こぼれ球にヘルタのシーバーがバイタルエリアでボールを拾う。ライプチヒはケイタ、デンメの両ボランチとサビッツァーとセンターバックのオルバンの4枚でボールに寄せる。後ろの中央には2枚残しているが、サイドはガラ空き。パスも出せないくらい寄せて奪いきる画期的な守り方。

前半40分、ライプチヒは左サイドで攻撃も詰まるとデンメがサイドチェンジ、右サイドでサビッツァーが受ける。中を向いてドリブルし、再び中央のデンメへ。デンメはダイレクトでバイタルエリアのケイタへ。あわてて寄せるヘルタのセンターバックへゲラー。2トップのポウルセン、ベルナーにフォルズベリと右サイドバックのベルナルドまで裏を狙える位置にいる。へゲラーが前に出た時、一瞬自分が出ようと迷った相方センターバックのルステンベルガー。そこを見逃さないケイタとベルナー。ベルナーはルステンベルガーから離れてボールを受けて、ルステンベルガーのタックルをかわし、シュートを決めた。シュート時に、裏への抜け出しを狙ったポウルセンやベルナルドは詰めるが、後の選手はペナルティエリアの外で見守っている。この攻撃は任せたよ。ここでカウンターの備えるよというところか。ベルナーは今シーズン9点目のゴール。

前半43分、ケイタが左サイドからドリブルで駆け上がり、ポウルセンへくさび、落としをフォルズベリが受けて左サイド中央よりのサビッツァーへ。サイドを通って裏へ抜けるケイタへサビッツァーがスルーパス。トラップが流れてシュートには行けなかったが、ケイタは再三このような攻撃を仕掛ける。ライプチヒのサッカーを体現する21歳のギニア代表。

前半終了。そして、後半開始からケイタ→カイザー。
ケイタに故障があったか。あるいはケイタの異常な運動量からいって最初から前半のみの作戦か。
もしそうなら、フォッヘンハイムのナーゲルスマン監督と同じだ。これなら交代で選手の不満も出ない。

後半開始からボールを保持するライプチヒ。しかし、サイドに寄った攻撃はしない。ピッチを広く使ったボール回し。

後半1分のヘルタ。バイザーの負傷で代わりに入った右サイドバックのペカリークがボールを受けると、原口は全力で裏を抜けようとする動き。それにつられたハルステンベルク。原口はそこからターンしてしてフリーでもらう。ボールを反転トラップして前線イビシェビッチへ正確なパス。ターンする時間を作る見事な動き。

後半10分までに、後半は一度もライプチヒの特徴的な攻撃は出ない。ポゼッションはするが、両サイドを広く使って攻撃している。

後半11分、ライプチヒは前線の3人だけでビッグチャンスを作りかける。バイタルエリアで受けるフォルズベリ。その右にポウルセン、さらに右にベルナー。この時、最初に動くのはポウルセン。斜めに裏へ抜ける動きでディフェンスを引っ張る。次に動くのがベルナー。ポウルセンがディフェンスを引っ張ったおかげで右サイドのエリア内でスルーパスを受ける。クロスは合わず。前半の攻撃とは人数のかけ方が違うが、3人でも崩せる。

後半15分、ヘルタボランチのシュタルクがこぼれ球を拾い持ち出すも、デンメ、ポウルセン、フォルズベリ、カイザーで囲み、パスミスを誘う。守備時の戦術は継続か。

後半17分、ライプチヒのコーナーからオルバンのヘッドが決まる。フリーだった。2ー0

後半21分、ライプチヒは左サイドバックのハルステンベルクに変えてシュミッツ。前半やけにライプチヒの左サイドに偏った攻撃も、ハルステンベルクの裏抜けが目立ったのも予定通り?

後半32分、原口交代。

試合終了、2ー0

ライプチヒの監督、ハッセンヒュッテル監督はこの試合前に試合で起こることがどこまでわかっていたのか?今後もライプチヒに注目だ。

ハリルホジッチ監督は多くの試合を見るらしい。この試合を見ていてほしいな。原口は結果を出せなかったが、ライプチヒの戦術は世界最先端の興味深いものだった。