ミランートリノ

ミランスタメン
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トリノスタメン
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本田はベンチスタート

前半5分のトリノの攻撃を紹介。
ゴールキックはハート→ゴールライン際のモレッティへ(スソが寄せる)→ハートへ戻す。(スソがそのまま追う)→ハートから逆サイドのサイドバックザッパコスタへ速いキック。スソの寄せに対して、全員が人についてプレスがかかったが、逆サイドがあいてしまった。そこを見逃さないハート。ザッパコスタがトラップする間に慌てて戻って寄せるベルトラッチとボナベントゥーラ、その隙にベルトラッチの背後をスルスルっと上がるベナッシ。センターラインを越えたあたりでミランディフェンスラインは4枚、対するトリノは右サイドファルケとフォワードのベロッティ。ベロッティの裏への抜け出しにスルーパスが出てシュートまで行く。わざとゴールライン付近までおびき寄せてプレスをかけさせ、逆サイドに速く展開できればチャンスが作れる好例。ポゼッションは時にただボールを回しながら追い込まれていくこともあるが、常に遠いフリーのみかたを使うことを考えることで、相手はプレスをかけにくくなる。

前半15分、こちらはミランの素晴らしい攻撃、ロマニョーリが持つ。中央でのバイタルエリアにいるバシャリッチは、右のパレッタへ出せと指示。バルディフィオーリもバシャリッチへのマークをゆるめる。2秒くらいずっとその指示を出して左手で指さしている。その間にロマニョーリ→ロカテッリ→ロマニョーリとパス交換し、そのバシャリッチへ縦パス。意表を突かれるトリノのディフェンス陣。そんな時慌てる。なんとバシャリッチに対してセンターバック2枚とアンカーのバルディフィオーリが寄せる。しかし、それをいなすようにバシャリッチはダイレクトで回転しながらアウトの浮き球スルーパスをバッカへ、バッカは惜しくもオフサイドだった。もう少しバッカが感じれば決定機だった。意表をついて受けることで、後手を踏んだ相手を引きつけ、ダイレクトで決定機を作ろうとするバシャリッチの知的なプレー。

前半21分のトリノの先制点、取られたミラン側から見てみる。ファルケが右に流れて受ける。ロマニョーリがつく。ボナベントゥーラがサポート。ここで、ファルケがキックフェイントを入れてボナベントゥーラが背中を向ける。その隙にファルケは縦に仕掛けてロマニョーリは股抜きされた。前の位置にいるボナベントゥーラがボールに強くいければロマニョーリはカバーに回れてこの突破は回避できたか。そして、ファルケから逆サイドへマイナスのパス。ここでラインを押し上げられれば、シュート時にベロッティはオフサイドだった。ベロッティのシュートコースを変えるタッチでトリノが先制。2ー1で守備の数的優位の時は前の選手がアタック。ゴール前でのマイナスのパスには少しでもラインの押し上げは徹底したい守備戦術だ。

前半25分にトリノは追加点。

前半29分、ベルトラッチが中央で受けると、ポストプレーで下がっていたバッカが斜めに裏へ抜ける動き。ディフェンスラインは下がる。この下がったスペースを狙うスソ。上がってきて横で受けてシュートまで行く。ダイアゴナルランといわれる斜めの裏を狙う動きに対してディフェンスライン全体が下がり、横の位置で2列目から上がって受けやすくなる。

前半39分、ミランは中央右よりでロカテッリがボールを持つと、スソが前線で裏へ抜けようとする動き、モレッティがついていく、次の瞬間引いて受ける。そこへボールが出る。後手を踏んだモレッティ。スソはボールを流してターン。モレッティは手で倒した。スソの相手が遅れて焦って食いついてきたところを逆をとるプレー。ボールを受けるときにこの駆け引きができれば爆発的なスピードがなくても相手をぶち抜ける。

前半43分、ミランロマニョーリがロカテッリの横で受ける。センターバックがアンカーの横で受けてゲームを組み立てるミラン。この位置だとプレッシャーに1枚使わざるを得ないトリノミランはそこを狙っている。ロマニョーリ→ロカテッリ→ベルトラッチとつなぐ。1枚使っているので中央でベルトラッチがフリー。慌てて飛び出すトリノセンターバックのロッセッティーニ、この時中央にバッカとボナベントゥーラ。2枚が中央にいるためザッパコスタが中へ絞って中央で3ー3の状況。ベルトラッチ→ボナベントゥーラ→バッカ→ベルトラッチとつなぎシュートはハートがセーブ。ミランロマニョーリを高い位置でプレーさせて中央で数的優位を作る攻撃もある。ボナベントゥーラが中央にいるときはこの攻撃を狙っている。

前半終了

後半9分、ミランはスソが中央で受けてがら空きの右サイドで深い位置をとるアバーテへ、アバーテの低く速いクロスにバッカ、ベルトラッチが詰めるもわずかに合わず。しかしファーに詰めたボナベントゥーラからの折り返しに動き直したベルトラッチが決めた。クロスに飛び込むと、その後ろにスペースが空く。そこに素早く動き直すとセカンドチャンスが来る。

後半14分、バッカのPKで2ー2

後半15分、トリノのベナッシの好カット。バシャリッチがボールを受けに下がるところに同じスピードでついていく。出し手がここでパスを出してもカットされないと見て出す。出した瞬間にスピードアップしてボールカット。出せるように見せることがこのカットのポイント。

後半33分、ボナベントゥーラは相手の縦パスのコースを少し開けて、外側の全然違う選手を見ていますというスタンスで構える。相手が縦パスを出した瞬間にコースに入りボールカット。届きそうな位置でも狙ってない感が出ていると出してしまう。他を見てますよって感じをいかに出せるかで、相手がパスを出すかどうかが決まる。

後半34分、ボナベントゥーラは相手ボールを奪い、相手が必死に取り返しにきたところを逆をとって突破する。相手の状況を見て、寄せる勢いを利用したボナベントゥーラの好プレー。このイタリア代表選手はスピードがあるだけではなく、相手を動かして逆をつくのがうまい。

試合終了  2ー2