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soccer note

毎日1試合見てブログを書くことを目標に、日々サッカーの面白さを追求していきます。

モドリッチ

チャンピオンズリーグ決勝から、モドリッチのすごさを解析

 

この選手のすごさは右アウトのキックだったり、驚異的な運動量だったり言われる。

しかし、自分が思うのは思いやり。

チームメイトに対する思いやりのあるプレーがこの選手の根底にある。

 

驚異的な運動量は、味方の数的不利での対応を助けるため。

そして、味方のパスコースを増やすため。

もちろん、技術は世界トップクラス。

その技術仲間のために使う選手。

味方の気持ちだけでなく相手の気持ちもわかるから、ボールの奪い方もうまい。

 

前半32分、相手のエースジバラが左足のうまい持ち出しでクロースをかわして中央に入ってくる。モドリッチは右にいたが、中央に入ってカバー。その時中を切って縦にドリブルさせて体を入れようとしたが、ジバラのスピードが勝りファウルになる。一番防ぐべき選手、スペースを知っている。そして、コースをあけての読みで、ボールを奪おうとしている。

 

前半39分、ピアニッチからの縦パスを、ゆっくり下がっていながら、ピアニッチが決断してからダッシュ。パスカットする。この技術は、特にカゼミーロがいない時にアンカーの位置に入った時に発揮される。つまり、仲間の仕事は仲間に任せて、自分の力が必要な時に、最高のプレーをする。

 

前半43分、マルセロから中央へのマイナスのパス。囲まれていたので、後ろのクロースへヒールで流す。意表をつくプレーも、モドリッチがやると、次に受けるクロースをよりフリーにするために見える。

 

前半44分、イスコに預けると、斜めに走って右サイドの裏へ、この斜めの走りは、停滞した状況を打開したい時に時折見られる。

 

前半46分、ドリブルで持ち上がる。ケディラにつかれるも緩急をつけて抜き去ろうとする。スピードではなくスピード差。相手との駆け引きがうまいモドリッチならではのプレー。

 

後半5分、日本人の中盤の選手必見。ジバラが中央に向かって横にドリブルしてくる。待ち構えるモドリッチ。斜め後ろにケディラがフリーでいる。モドリッチはジバラのドリブルコースを消す位置に立ち、ジバラの左アウトでのパスを狙う。ジバラのパスがずれてカットできなかったが、奪える唯一のタイミングを知っている。それは、相手がパスを意思決定させるようなポジションを取り、意思決定してから出すまでに動き出すこと。この0コンマ数秒で勝負は決まる。まるでジバラを子供扱いするモドリッチ

 

後半7分、ロナウドが高い位置で相手ディフェンスに寄せて行くと、連動して相手のサイドバックアレックスサンドロへ寄せる。ウイングのような守備位置にまで顔を出す。チームでやることを高いレベルでこなす。運動量をチーム戦術に落とし込んでいる。ジダンがここまで寄せてくれと言ったら寄せられる選手だから信頼される。

 

後半7分のアレックスサンドロのパスをカットするのも見事。追い詰められているアレックスサンドロがケディラに戻すと読み、サイドステップでケディラへのパスコースを縮めて、パスカット。これも、アレックスサンドロの意思決定の後に、サイドステップ1回。そしてパスが出て足を伸ばして届く範囲からパスカット。

 

後半8分、これも必見。押し込む状況で、味方の落としを持ち出してミドルシュート。寄せてきた相手に右足インサイドで持ち出して左足のミドルシュート。持ち出せるスペース、シュートが最高の選択肢だという状況をわかっている。

 

後半10分、セルヒオ・ラモスが前でディフェンスする局面。後ろの人数が足りないと見ると、センターバックの位置までカバーする。これでやられても、なんでセルヒオ・ラモス出たんだよ。って事になるけど、そうならないように、モドリッチが戻る。やっぱり思いやりのある選手。

 

後半11分、クロースから中央へ、モドリッチの背後から寄せる相手に対してアウトサイドのダイレクトでサイドチェンジを決める。

 

後半15分、クロースにところでボールを奪われると、カゼミロがボールサイドへ、ディフェンスラインの前のスペースはモドリッチが埋める。そこへ流れたパスをカットして再び攻撃につなげる。奪われた直後に早く戻っっているので、見た目には最初からそこにポジションを取っていたように見えるが、切り替えの早さとスプリントの使い方が群を抜いている。

 

後半16分、追加点が入った直後には、キエリーニにプレッシャーをかけに行くモドリッチ。相手ディフェンスラインまでプレッシャーをかけたのは、この時間帯が勝負とふんだからか。

 

そして後半18分、これは本当に必見、むしろハイライトでも流れているが、注目はモドリッチの動き出し、カゼミロからのパスをアレックスサンドロがカットするとき、ヘッドでそのままマンジュキッチにつなぐと見ると、後方からダッシュ開始。ヘッドでつなぐ1秒前にはスタートしている。それくらいヘディングの判断は前もって決めていることを知っている。前でカットしてからは、ご存知の通りクリロナの追加点を見事にアシストした。さらに見ると、モドリッチマンジュキッチの方向に進まず、少しずらして走り、狙ってない感を出しつつ、パスが出た瞬間に方向を変えている。相手に読まれないようにするための細かい作業を実はやっている。

 

後半29分、ユベントスは右サイドのクアドラドがクロスを上げようとするとき、ディフェンスラインが下がる中で、1人だけマルキージオへのマイナスのボールを狙う。逆に後ろはバランとセルヒオ・ラモスに任せる。

 

後半43分のマルセロからのスローインのもらい方、マルキージオの死角に入るように、スプリントしながら受けてそのまま前線へドリブル。アウトのクロスはボヌッチに当たる。

 

後半44分、43分からの流れで前線にいたモドリッチ。イスコからの横パスに背後からダニエルアウベス。ファーストタッチでボールを動かしてファウルをもらう。一人気を吐くダニエルアウベスの気持ちを萎えさせるプレー。このプレーは背後を見る時間がなかった。しかし、トラップするときに間接視野でアウベスを見て、とっさに足元へのトラップから持ち出しに変えたように見えた。

 

よく見ると、時折うまく休んでいる。しかし、チームが危ないときには必ず戻り、狙えるときには仕留めるきっかけを作る。全体が見えて、指示も的確で、プレーの判断が他の選手よりも早い。技術があることはもちろんだが、その使い方がうまい。そして、根底に相手への思いやりの気持ちがあることで、この選手がレアルの中心になっている。この試合で、激しいユベントスのプレッシャーの中で、味方が困るような、プレッシャーの中で受けないといけないようなパスは1本もなかった。